2025.12.03理美容
師走—12月、ただ忙しいだけじゃない“走る意味”をもつ月
こんにちは! Root4Beauty編集部です。
12月……和名では「師走(しわす)」。
語源には諸説ありますが、「師(お坊さん)が走り回るほど忙しい月」「年の終わりで人も慌ただしくなる月」など、忙しさだけでなく“節目”“締めくくり”の意味合いも含まれています。 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!+2ウェザーニュース+2
つまり、師走とは「ただ走る月」ではなく、「走るべき意味をもって動く月」ではないでしょうか。
美容師という仕事においても、師走ならではの“空気”“時間の流れ”があります。 その流れをただ慌ただしくこなすのではなく、ひとつひとつ丁寧に味わいながら過ごすことが、サロンワークの質を高める鍵だと思います。
忙しさを“走る”から“整える”に変える
師走という文字どおり“走る”ことをイメージしがちですが、美容師として意識したいのは「走る=慌てる」ではなく、「走る=意味を持って進む」ということです。
・通常より予約が詰まる時期だからこそ、ひとりのお客様に丁寧に向き合う。
・年末という区切りだからこそ、今年のラストの担当としての挨拶や次回の提案をしっかり行う。
・忙しい雰囲気を感じさせず、サロンに来てくださったお客様に“安心”と“変化”を同時に感じていただく。
このように切り替えることで、師走の“忙しい月”というマイナスの印象を、“価値ある月”に変えていけます。
お客様との“間”を大切にできる師走
年末ともなると、お客様自身も「今年最後に髪を整えたい」「気分を変えて新年を迎えたい」という想いを抱えていらっしゃいます。
そんな時、技術や提案だけで終わらせずに、次の年につながるようなひと言を添えたいものです。
「今年もお任せいただき、ありがとうございました」
「来年もまた一緒に髪を整えていきましょう」
このような言葉が空気になると、ただの“年末カット”ではなく、毎回の来店が“継続して通いたくなる信頼”へと変わっていきます。
忙しい時期だからこそ、ひと呼吸置き、目の前の一人一人に大切に向き合いたいですね。
サロンワークで使える師走の心得3つ
- 朝の一歩をゆっくり始める
忙しい時期でも、オープン前の清掃・準備・深呼吸をいつもより少し早めに。
その“余裕”が、1日を通しての接客の印象を変えます。 - 挨拶や言葉を丁寧に添える
年末らしい挨拶や、次回を見据えた一言が信頼につながります。
例えば「本年もありがとうございました」「来年もよろしくお願いします」。 - 振り返りをルーティンにする
毎日の終わりに、「今日のお客様との時間で良かったこと」「来年につなげたいこと」をメモ。
それが来年の自分の成長につながります。
まとめ:師走だからこそ、“走る意味”を意識する
「師走」という言葉は、ただ「忙しい月」というだけではなく、「一区切り」「次へ向かう準備」という意味も含んでいます。
美容師である私たちにとって、12月は技術を出し切るだけの月ではありません。
・今年の感謝を伝え、
・お客様と来年への絆を深め、
・自分自身もひとつ階段を上る月。
こんな師走を過ごせたら、サロンにも、お客様にも、そして自分自身にも“価値のある時間”を提供できるはずです。
忙しい中でも「意味をもって走る」なら、きっと来年に向けた大きな力になります。
一年の締めくくりと新たな始まり。
師走を、ただの忙しい月で終わらせず、“次の一歩”を踏み出せる時間にしましょう。
