2025.04.19理美容

スタッフ同士の関係を良好にするためのコミュニケーション術

— 言葉の気遣いと共感が生む、働きやすい職場環境 —

美容室では、お客様との関係はもちろん、スタッフ同士の関係性もとても重要 です。
どんなに技術が優れていても、仲間との関係がうまくいかなければ、職場の雰囲気が悪くなり、結果的にお客様にもその空気が伝わってしまいます

では、スタッフ同士が気持ちよく働ける環境をつくるために何が必要なのか?
その答えは、「気遣いの言葉」と「共感の姿勢」 にあります。

今回は、スタッフ同士のコミュニケーションを円滑にするためのポイントを、4つのプロセス に分けて解説します。


① まずは相手の立場や感情を理解する

美容室の仕事は、アシスタントとスタイリスト、それぞれの立場で異なる役割 があります。
アシスタントは施術のサポートをしながら技術を学び、スタイリストはお客様を担当しながら後輩の指導をする。

このような立場の違いがあるため、「なんであの人はこう動かないんだろう?」 と思うこともあるかもしれません。
そんな時に大切なのは、「相手の状況を想像すること」 です。

💡 例えば…

後輩の立場なら…

  • 「先輩に質問したいけど、忙しそうで話しかけづらい…」
  • 「ミスをしたら怒られるかも…」

先輩の立場なら…

  • 「後輩が自分から動いてくれたらいいのに…」
  • 「フォローしたいけど、自分も手一杯で余裕がない…」

こうしたお互いの立場を想像すると、接し方が変わってきます。

例えば、後輩が不安そうにしていたら、「最近どう?何か困ってることある?」 と声をかけるだけでも関係が変わります。


② ただ声をかけるだけでなく、行動につなげる

気遣いの言葉をかけることは大切ですが、そこに 「行動」 を加えると、より良い関係が築けます。

💡 例えば…

後輩に対して

  • 「昨日、遅くまで練習してたよね?疲れてない?」
  • 「この前のシャンプー、すごく良くなってたよ!」

先輩に対して

  • 「今日、何か手伝えることありますか?」
  • 「○○さんのカットを見て、すごく勉強になりました!」

こうした言葉をかけることで、「自分は見てもらえている」「気にかけてもらえている」 という安心感につながります。

また、言葉だけでなく、行動で示すことも効果的です。
例えば、忙しそうな先輩がいたら、「タオルたたんでおきました!」 と一言添えるだけでも、職場の雰囲気はぐっと良くなります。


③ 言葉の選び方を工夫する

同じことを伝えるにしても、言葉の選び方で印象は大きく変わります

💡 例えば…

「これ、やっといてください。」
「これお願いしてもいいですか?助かります!」

「もっとちゃんとやって。」
「もう少しここを意識すると、もっと良くなると思うよ!」

同じ指示やフィードバックでも、ポジティブな言い方をするだけで、受け取る側の印象が変わる のです。

また、注意をしなければならない場面でも、「○○ができてるのはすごくいいね!あと△△を意識すると、さらに良くなるよ!」 のように、良い点を伝えた上でアドバイスをすると、受け入れやすくなります


④ ポジティブな視点を持つ習慣をつける

職場での会話は、ポジティブな視点を持つことが大切 です。

例えば、忙しくてバタバタしている時、

「今日、めっちゃ忙しくて最悪…」
「今日もたくさんのお客様に来てもらえて嬉しいね!」

こういったポジティブな言葉がけを意識するだけで、雰囲気がガラッと変わります。

また、何かミスがあった時も、「次に同じことをしないためにどうすればいいか?」 を考える方が、前向きな成長につながります。

ポジティブな言葉が飛び交う職場では、スタッフのモチベーションも上がりやすく、結果的にお客様にも良い空気が伝わります。


まとめ|気遣いの言葉が職場の雰囲気を変える

相手の立場や感情を想像する
ただ声をかけるだけでなく、行動につなげる
伝え方を工夫し、ポジティブな言葉を選ぶ
日頃からポジティブな視点を持つ

こうした意識を持つだけで、職場の雰囲気は劇的に変わります

美容室の仕事は、スタッフ同士の連携がとても大切。
お互いを気遣い、「この人と一緒に働けてよかった」 と思える環境を作ることが、
結果的にお客様にとっても「心地よい空間」 につながります。


最後に

あなたは、今日、どんな気遣いの言葉を誰にかけますか?
ぜひ、考えてみてください!

Root4Beautyでは、美容師同士がつながり、学び、成長できるコミュニティを提供しています。
ぜひ登録して、いろんな美容師と意見交換しましょう!

次回のRoot4Beautyのnoteもお楽しみに!


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