2025.07.20理美容
『聞く力』は、美容師にとって最強の武器になる──“観察力”と“想像力”をどう育てるか?

こんにちは、Root4Beauty編集部です。
今回のテーマは、美容師の仕事の根っこにある「聞く力」について。
サロンワークで毎日お客様と接する私たちにとって、「話す力」よりも実は重要なのが「聞く力」かもしれません。
でも、「聞く力ってどうやって鍛えるの?」という声も多く寄せられています。
そこで今回は、観察力と想像力の視点から“聞き方”を深掘りしてみたいと思います。
美容師は、ただ話すよりも“聞く力”が大事な仕事
カウンセリングや施術中の会話など、美容師はお客様と長く向き合う仕事です。
でもその中で、こんな経験はありませんか?
- 会話が弾んでるようで、なぜか距離を感じる
- 技術は決まったのに、リピートにつながらない
- もっと深く悩みを聞けていれば…と思ったことがある
話す内容やトークスキル以上に、実は“聞き方”で印象や信頼感が大きく左右されている可能性があります。
聞く力は「観察力」と「想像力」の掛け算
Root4Beautyでは、「聞く=受け身」ではなく、“読み取るスキル”だと考えています。
・観察力:言葉の奥を読み取る目
- 返事のトーン
- 表情の変化
- 少しの沈黙や間
こうした細かなサインから、「本音」が顔をのぞかせることがあります。
たとえば、「長さはどうしますか?」と聞いたときに、“曖昧な返答”が返ってきたなら、
「バッサリ切るの、ちょっと不安ですか?」と声をかけてみる。
この一言で、「わかってくれてる」と思ってもらえることも。
・想像力:その人の背景に寄り添う意識
「最近、髪に時間がかけられてない=手抜き」と決めつけるのではなく、
「もしかしたら、仕事が忙しすぎて美容室に来る余裕もなかったのかも」
「今日はご褒美の時間として来てくれたのかも」
と、“相手の状況”を想像することができると、提案や会話の方向性も自然と変わります。
アシスタント時代は“聞く力”の宝庫だった
現場の多くの声からも、「聞く力は、アシスタント時代に磨かれた」という意見が多くありました。
- 先輩の接客をひたすら観察
- お客様の反応を空気で読む
- なぜその会話が刺さったのか、空気感を覚える
これって、技術以上に「温度感を学ぶ時間」でもあるんですよね。
聞く力=“尊重の姿勢”
最も大切なのは、「相手の言葉を、正しく受け止めようとする姿勢」。
- 意見を押しつけない
- 答えを急がない
- 正解を決めつけない
そんな“余白のある聞き方”ができると、お客様の緊張がふっとほどける瞬間が訪れます。
【まとめ】聞く力は、信頼を築く第一歩
『聞く』とは、技術と同じくらい大事な接客スキル。
それは、観察力と思いやりから育ちます。
Root4Beautyでは、こうした“接客の引き出し”についても、日々たくさんの声が飛び交っています。
「聞き方で意識していることはありますか?」
「この一言で空気が変わった、そんな体験があれば教えてください」
ぜひコミュニティ投稿やコメントで、あなたの経験もシェアしてくださいね。
