2025.07.16理美容

「美容師って、話し相手としての“特等席”だと思うんです。」

Root4Beauty編集部です。

今日は、「美容師という仕事の面白さ」を、少し違った角度から書いてみたいと思います。
技術や流行とはまた別の、“会話”という切り口から見える、美容師の魅力についてです。


美容師は「会話で価値を生む」珍しい仕事

美容師って、じつは接客業の中でもかなり特殊だと思うんです。

・1人のお客様と、1〜2時間以上向き合う
・施術中はほぼマンツーマン
・日常に深く入り込むことも多い

飲食業や小売業と違って、「滞在時間の長さ」と「身体的な距離の近さ」がある。
その中で生まれる“会話”は、単なる雑談ではなく、信頼構築の大事なツールだと感じています。


ヘアの話から、ふと“人生の話”に変わる瞬間

最初はもちろん、髪型やケアのことがメインの話題。

「前髪どうするか迷ってて…」
「最近クセが強くなってきた気がするんです」
「ブリーチしたいけど傷みますか?」

でも、不思議なことに、ある瞬間を境に話題が変わるんですよね。

「最近、転職を考えてて…」
「子育てが落ち着いて、少し自分の時間を持てるようになったんです」
「なんか、最近ちょっと疲れてて…」

気がつけば、ヘアではなく“その人の背景”について話している。
この信頼感の深まりは、やっぱり美容師という立場ならではだと思うんです。


知らない世界を知ることで、接客力も上がる

Root4Beautyを通しても感じますが、美容師の周りには本当にさまざまな職種・価値観のお客様が集まります。

・保育士さんから聞く子どもとの関わり方
・営業職の方から学ぶ「話の構成」や「距離の詰め方」
・看護師さんから得る、寄り添う姿勢のヒント

こうした他業種の知見は、美容師のスキルにそのまま直結することもあります。

それを次のお客様との会話に自然と活かして、より“心に届く接客”ができるようになる。
この循環が、美容師の会話力や提案力を育ててくれるんだと思います。


「聞く力」が、美容師の武器になる

よく「美容師は話がうまくないとダメ」と言われますが、僕はそれ以上に、聞く力が大切だと思っています。

・相手が今、どんな感情を持っているのか
・今日は何を求めて来てくれているのか
・どこにモヤモヤを抱えているのか

こうした“言葉にならない気持ち”を受け取れるようになると、施術や提案も自然と変わります。

雑談に聞こえる会話のなかに、ヒントはたくさん転がっている。

そしてそのヒントを拾えるかどうかで、「また来たい」と思ってもらえるかが変わってくる気がしています。


本音を話せる存在になれるのも、美容師の強み

SNSやチャットが発達しても、
「顔を合わせて、じっくり話す」という時間は、どこかで失われつつあるのかもしれません。

でも、美容室は今も“人と人が向き合う”場所として残っています。
だからこそ、美容師はお客様にとっての「話せる場所」であり続けられる。

Root4Beautyでも、こんな会話や気づきを日々共有しています。

・「こういう話があって、感動した」
・「お客様の一言で、自分の接客が変わった」
・「思いがけない会話から、信頼関係が深まった」

この“学びの共有”が、また別の誰かの現場でのヒントになる。
Root4Beautyは、そんな好循環を生み出す場所にしていきたいと思っています。


【まとめ】美容師は、聞く力で価値を生む仕事

美容師は、髪を切るだけの仕事ではありません。

・“会話”を通じて信頼関係をつくる
・他業種の視点から、自分の接客を進化させる
・お客様の気持ちを受け止める“特等席”である

それこそが、美容師にしかできない価値のひとつだと、僕は思っています。

あなたは最近、どんな会話が心に残っていますか?

Root4Beautyでは、そんな現場の気づきや経験をシェアし合っています。
今日のブログを読んで、「ちょっと話してみたいな」と思ってくれたら、ぜひアプリで投稿してみてください。

一人ひとりの声が、また誰かの支えやヒントになる。
そんな“つながる力”を、これからも一緒に育てていきましょう。


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