2025.07.30理美容
「ただ話す」だけじゃない。“問い方”が空気を変える

こんにちは、Root4Beauty運営の平井です。
先日、美容師向けのセミナーでファシリテーターを務める機会がありました。
僕の役割は、事前に集めた参加者からの質問を登壇者に届けるというものでした。
一見すると「ただ質問を読むだけ」のように聞こえるかもしれませんが、実際にやってみて強く感じたのは、
「伝える」って、ただ読むだけじゃない。
その“問い”の奥にある気持ちを汲み取ってこそ、意味のある対話になるということでした。
伝えたいのは「言葉」じゃなく「意図」
セミナーでは、「この質問をどう言えば、登壇者が本音で答えてくれるだろう?」
「この質問の背景には、どんな不安や知りたい気持ちがあるんだろう?」
そんなことをずっと考えながら進めていました。
たとえば、
「時間単価を上げるために一番大事なことは何ですか?」
という質問ひとつ取っても、
それが知りたい理由は人によって違いますよね。
・技術メニューの工夫を知りたいのか
・メンタル面の乗り越え方を知りたいのか
・SNSや集客導線の話を聞きたいのか
その“意図”を汲んで質問しなおすと、登壇者の返答も変わってきます。
これって、サロンワークでのカウンセリングにも似ていると思いませんか?
表面的な言葉の奥にある、「本当に知りたいこと」を掘り下げる。
その先にある会話こそが、本音を引き出す“問いの力”なんだと改めて感じました。
現場に戻って初めてわかる、学びの意味
普段から僕は本や講座を通じて「聞く力」や「対話力」を磨いていますが、
実を言うと、学んでいる最中は「これ、本当に役立ってるのかな?」と感じることもありました。
でも今回、実際に人前で話して、質問を投げかけて、登壇者の本音を引き出して──
終わった後に、
「めちゃくちゃ聞きやすかったです!」
「本音で話せました!」
そんな言葉をいただいて、ようやく「あ、ちゃんと学びが自分の力になってるんだ」と実感できたんです。
学びって、インプットしただけでは“成果”になりません。
現場に戻って、誰かに届けてみて、初めて自分の言葉として育つ。
だからこそ、Root4Beautyでも「アウトプット」につながる学びを大切にしたいと改めて思いました。
ファシリテーターとして大切にしたこと
今回、僕が大切にしていたのは以下の3つです。
・「問い」をそのまま読まずに、意図を感じて言い換える
・登壇者の答えをさらに深掘りできるよう、空気を整える
・参加者と登壇者、両方の“温度”を感じながら、場をつなぐ
これは何もセミナーの中だけの話じゃなくて、
美容師としての仕事にも、スタッフ育成やお客様対応にも、すごく通じる感覚だと思います。
最後に──学びは行動に出て、初めて意味を持つ
今回あらためて実感したのは、
「学び」は“頭”ではなく“行動”に宿る
ということ。
学んだ知識が、日々の声かけや表情の読み取り、空気づくりに活きてくる。
そして、目の前の人の反応が変わったときに「ちゃんと届いた」とわかる。
セミナー後、登壇者のひとりが「話しながら、思わず本音が出てました(笑)」と言ってくれて、
それが僕にとっての一番の学びでした。
Root4Beautyでは、こうした「学びが現場でどう生きるか?」というリアルな話を、これからもどんどん発信していきたいと思います。
📣 あなたにも聞いてみたいです
最近、「あ、ちょっと成長できたかも」と思えた瞬間ってありましたか?
・誰かのためにかけたひと言
・場づくりで意識したこと
・思わず本音を引き出せた対話
ぜひ、Root4Beautyアプリの投稿でも、教えてください!
読んでくださり、ありがとうございました。
次の投稿も、現場で役立つ“リアルな学び”をお届けしますね。
