2025.06.04理美容
“脳に汗をかいていますか?”──美容師として「考える力」を育てる習慣

こんにちは、Root4Beauty編集部です。
今日は「考える力」という、一見あいまいだけれど、美容師にとって実はとても大切なテーマについて、少し掘り下げてみたいと思います。
カットやカラー、パーマなどの技術を磨くことももちろん大切。
でも、同じくらい重要なのが「自分の頭で考える力」です。
特に、最近は「経験だけでは通用しない」と感じている美容師さんも増えているのではないでしょうか?
美容師は“考えているつもり”になりやすい
サロンワーク中、美容師は常にいろんな判断をしながら動いています。
お客様の髪質を見て薬剤を選んだり、会話のテンポを調整したり、時間配分を整えたり。
これらはすべて、日々の経験の中から積み重ねてきた「感覚的な判断力」ですよね。
でも、その一方で──
ゼロから何かを組み立てたり、論理的に理由を説明したりする機会って、意外と少ないかもしれません。
過去のパターンや“慣れ”に頼った判断に偏ってしまうと、新しい提案や改善の視点が見えづらくなることもあります。
「脳に汗をかくような思考」、最近していますか?
たとえば、こんな場面。
・新しいカラーメニューを導入しようとしている
・リピート率が落ちている原因を探りたい
・SNS発信がうまくいかず、どう改善するか迷っている
こういった時、感覚で答えを出すこともできますが──
本当に納得感のある改善策や提案を出すためには、ちゃんと“考える時間”が必要です。
表面的な問題だけじゃなく、構造や背景にある要因を分析して、自分なりの仮説を立ててみる。
最初は時間がかかるかもしれません。
頭がぐるぐるして、「答えが出ない…」と感じるかもしれません。
でも、それこそが“脳に汗をかいている証拠”なんですよね。
考える力が育つと、サロンワークが変わる
思考の習慣が身についてくると、サロンワークの見え方がちょっとずつ変わってきます。
・施術の流れがスムーズになる
・お客様への提案に説得力が増す
・スタッフ同士の会話に深みが出る
そして何より、「なんとなく動く」のではなく、「意図を持って動く」ことで、自分の仕事に自信が持てるようになるんです。
これは、単なる“技術の上手さ”とは違う、美容師としての“質”の部分に繋がる感覚だと思います。
考えるのが苦手な人こそ、まずは「問い」を持とう
いきなり「深く考えろ」と言われても、正直ハードルが高いですよね。
だからこそ、まずは「問いを持つ」ことから始めてみてください。
・なぜこのお客様は毎回同じメニューを選ぶんだろう?
・この価格って、今の価値に見合っている?
・自分の接客は、お客様にどう届いているだろう?
問いを立てると、自然と頭が動き出します。
そしてその問いを誰かと話してみたり、紙に書き出してみたりすることで、少しずつ考えるクセが育っていくはずです。
まとめ|「考える習慣」が、美容師の未来を変える
美容師という仕事は、手を動かす職業でありながら、実は頭もすごく使う仕事です。
日々の感覚に頼るだけではなく、
「なぜそうするのか?」「もっと良くするには?」と自分に問い続けること。
それが、お客様との関係性を深めたり、売上やキャリアアップにもつながっていきます。
“脳に汗をかく”という表現があるように、考えることはしんどいことかもしれません。
でも、その汗の分だけ、美容師としての深みが増していく。
今日のブログが、「考える力」について立ち止まってみるきっかけになったら嬉しいです。
Root4Beautyでは、こういった学びの視点をシェアする仲間が集まっています。
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次回の更新もお楽しみに!
