2025.04.28理美容
美容師のカウンセリング力を高める!「説得力のある提案」の秘訣とは?

美容師として、お客様にヘアスタイルを提案したり、ヘアケア商品の説明をしたりする機会は多いですよね。
でも、ただ「このスタイルがおすすめです!」「このシャンプーいいですよ!」と言うだけでは、お客様に納得してもらえないことも…。
では、お客様が「なるほど、それなら試してみたい!」と思うような説得力のある提案とは?
そのカギとなるのが 「根拠をバランスよく整えること」 です。
今回は、美容師のカウンセリング力を高めるための「納得感のある説明の仕方」をお伝えします!
なぜ「根拠」が大切なのか?
お客様が美容室で求めているのは、単なる施術ではなく、「自分に合ったスタイル」や「本当に必要なケア」 です。
しかし、根拠のない提案では、お客様は納得しにくくなります。
❌ NG例(根拠がない説明)
✖ 「このボブ、すごく可愛いですよ! 今人気のスタイルです!」
✖ 「このトリートメントはすごく良いんですよ!」
これでは、ただの 美容師の主観 に聞こえてしまいますよね。
では、根拠をしっかり伝えるとどうなるでしょう?
◎ OK例(根拠をバランスよく整えた説明)
✔ 「ボブは、髪が短いほうから長いほうへ流れる性質があるので、あえて少し角度をつけたラインでカットしています。これによって、自然な丸みが出て柔らかい印象になります。」
✔ 「このトリートメントは、髪の内部までしっかり保湿できるので、乾燥しやすいこの時期にピッタリです。実際に使われたお客様からも『広がりが抑えられた』と好評なんですよ!」
このように 「髪の特性」「デザインの意図」「お客様のメリット」 を根拠として説明すると、より納得感が生まれます。
説得力を高める「4つの根拠」
お客様に 「なるほど!」と思ってもらえる説明 にするためには、以下の4つのポイントを意識しましょう。
① 髪の特性・理論に基づく説明
✔ 「前髪を短くすると横に広がるので、長さを少し残して丸みを出すと収まりやすいです。」
✔ 「髪は軽いほうから重いほうへ流れる性質があるので、動きを出したい部分の量を調整しています。」
② 仕上がりに関する説明
✔ 「このスタイルにすると、朝のブローが簡単になりますよ!」
✔ 「伸びてきたときに毛先がハネにくいので、次の来店まで扱いやすいと思います。」
③ お客様のライフスタイルに基づく説明
✔ 「仕事柄、結ぶことが多いとのことでしたので、結んでも崩れにくいようにカットしています。」
✔ 「カラーの退色が気になるとおっしゃっていたので、少し深めのトーンで染めることで色持ちを良くしています。」
④ 他のお客様の事例を交えた説明
✔ 「このシャンプーを使い始めたお客様から、『まとまりが良くなった』という声が多いです。」
✔ 「先日、同じような髪質のお客様にもこのスタイルを提案したところ、とても扱いやすくなったと喜ばれていました。」
このように、 根拠を複数組み合わせる ことで、説明に説得力が生まれます!
お客様目線のメリットを伝えることが大事
美容師としては 「技術や成分の話」 をしたくなるものですが、お客様が知りたいのは 「自分にとってのメリット」 です。
✖ 美容師目線の説明(NG例)
「このトリートメントは高保湿成分が配合されていて、非常に優秀です!」
✔ お客様目線の説明(OK例)
「このトリートメントを使うと、髪の内部までしっかり保湿されるので、冬でもパサつかずにしっとりまとまりますよ!」
このように、「美容師が伝えたいこと」 ではなく 「お客様が知りたいこと」 を意識するだけで、伝わり方が変わります。
カウンセリングをスムーズにするために
とはいえ、施術中に毎回詳しく説明するのは大変ですよね。
そこで、 普段から意識しておきたいポイント をまとめました!
✅ お客様がよく聞いてくる質問をリストアップする
→ 事前に答えを準備しておくと、スムーズに説明できる!
✅ 言葉をシンプルにする
→ 専門用語を使わず、誰にでも伝わる表現を心がける!
✅ 鏡を使って視覚的に説明する
→ 手の動きや髪の流れを見せると、より伝わりやすい!
✅ お客様のライフスタイルに合わせた提案を意識する
→ 「忙しい朝でも楽にセットできる」「職場でも浮かない」など、具体的なメリットを伝える!
まとめ|「納得感のあるカウンセリング」を目指そう!
美容師の仕事は、ただ髪を切るだけではなく、お客様に納得してもらい、安心して施術を受けてもらうこと も大切です。
そのために…
✅ 髪の特性・仕上がり・ライフスタイル・事例を組み合わせる
✅ 事実や理論に基づいた説明を心がける
✅ お客様目線でのメリットを伝える
この3つを意識することで、 「この人なら安心して任せられる!」 と思ってもらえるカウンセリングができます。
「この提案、本当にお客様に伝わっているかな?」と考えながら、説明の仕方を見直してみるのもいいかもしれません。
あなたのカウンセリングの工夫は?
みなさんは、お客様に説明するときにどんな工夫をしていますか?
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次回のRoot4Beautyブログもお楽しみに!
