2024.12.05理美容

美容師さんのこれからの生産性について

今回は「美容師さんのこれからの生産性について 〜生産性を上げるには?〜」ということについてお伝えします。

■美容師さんの仕事はオーダーメイド

まずはじめに、美容師さんのお仕事はオーダーメイドです。

カウンセリングでお客様の要望をお聞きして、ヘアデザインを作っていきます。

つまり、注文が入ってから商品を作ります。

ということは、作り置きはできませんよね。

お客様が来る前に先に髪型を作っておく、なんてことはできません。

当たり前です。

なので、たくさん物を作っておいてどんどん売っていく、というようなことはできません。

簡単に言うと、大量生産、大量消費はできないということです。

これは、それが良いとか悪いとかではなくて、「美容室というのはそういう産業だ」ということをまずは理解することが大切です。

オーダーメイドのお仕事ということは、人の手によって作られていくわけです。

ということは、必ず時間が必要なので限界があるということです。

つまり、天井が決まってるということです。

たとえば1人で1日100人のお客様のヘアデザインを作ります。と言っても無理なことですよね。

もしかすると広い日本のどこかでそれができる美容師さんもいるかもしれませんが、ほぼ無理だと思います。

どちらにせよ、人が動かないと売り上げは作れないということです。

作り置きした商品が勝手に売れていくような産業ではありませんよね。

まずはそれを頭に入れることが大事です。

■美容師さんの生産性とは?

美容室の売り上げを測る1つの目安として、生産性というものがあります。

これは、美容室で働く美容師さんの1人の平均的な売り上げを示す数値です。

たとえば、5人の美容師さんがいる美容室で、1ヶ月の売り上げが500万円だったら、生産性は1人100万円ですよね。

単純に売り上げを人数で割ればいいです。

皆さんの美容室でも考えてみてください。

スタッフさんが何人いて、いくらぐらいの売り上げが上がっているか?ということです。

この生産性には、ボーダーラインがあります。

つまり、赤字になるか黒字になるかのボーダーラインです。

経営者さんや店長さんはほとんどの方がご存知だと思いますが、全国平均で大体のボーターラインは70万円ぐらいが目安と言われています。

スタッフ5人の美容室で、350万円の売り上げがあるとほぼ黒字になると思ってください。

これは本当に大まかな目安です。

売り上げから出ていくお金、つまり支出がどれぐらいか?によっても変わってきますが、平均的な美容室のビジネスモデルを組んでいたら、おそらく70万円前後がボーダーラインです。

この生産性が上がれば上がるほどお店に利益は出ます。

■美容師さんの生産性を上げる方法

では、この生産性をどうやって上げるのか?ということですよね。

フリーランス美容師さんにしろ、会社にしろ、生産性を上げないことには利益は生まれません。

つまり、生産性を上げないと報酬が上がらないということです。

それには、たとえば客単価を上げていく方法であったり、施術スピードを上げていく方法であったり、色んな方法があります。

ちなみに、客単価を上げて施術スピードを上げるという2つのことをすれば、生産性は確実に上がります。

とはいえ、初めにお伝えしたことを思い出してみてください。

美容室は、オーダーメイドのお仕事です。

天井が決まっているということをお伝えしました。

ということは、生産性を上げるという目標はもちろん大事なのですが、これも天井が決まっているということです。

極端なことを言うと、たとえ客単価を上げて施術スピードを上げたとしても、生産性1人300万円とかはほぼ無理ですよね。(アシスタントありきの場合)

ではどうするのか?ということです。

・カギとなるのはデジタルコンテンツ

これからは、オンラインを含めた生産性を考えるべきです。

たとえばわかりやすいのが、自社で運営するECサイトです。

実店舗(サロン)以外に売上が上がるものですよね。

とはいえ、こちらは配送や梱包の手間がかかります。

では、今の時代に何が1番合っているか?

それはデジタルコンテンツです。

デジタルコンテンツとは何でしょうか?

たとえば、noteなどで有料記事を販売することです。

AmazonKindleにて電子書籍も販売できますよね。

オンラインサロンも該当しますが、オンラインサロンは運営が大変です。

美容師さんも、Web上でマネタイズまで完結するものをたくさん作っていくことが、今後の生産性を上げる方法です。

ちなみに、これは美容師さん個人でも、会社でも同じです。

デジタルコンテンツの良いところは、1度作成するとあとは基本的には何もしなくてもいいです。(定期的なPRは必要です)

うまく行けば、勝手に売れ続けるということです。

自分が寝ている間も売れる可能性が生まれます。

サロンワークは自分が寝ている間は売り上げが発生しません。

・オンラインとオフラインの融合

つまり、今後はオンライン(Web)とオフライン(実店舗サロン)の2つを掛け合わせた生産性を考えるべきです。

美容師さんがこれから生産性を上げていくのは、この道がベストだと思います。

なぜなら、Webは青天井、つまり天井がありません。

はじめにお伝えしたように、美容師さんがサロンでお客様をさせていただくことはオーダーメイドです。

どうしても天井が決まってしまうということです。

なので、天井がないオンラインを掛け合わせていくことです。

これで、美容師さんは生産性を突き抜けられる可能性があります。

■美容師さんのWebマネタイズ

それでは、美容師さんが出来るWebマネタイズはどのようなものがあるの考えてみましょう。

・noteにて有料記事の販売(定期など)
・AmazonKindleにて電子書籍の販売
・ブログアフィリエイト
・ブログやYouTubeの広告収入
・オンラインサロン運営

デジタルコンテンツといえば、このようなものですよね。

たとえば、この中の1つだけを頑張っても生産性は上がりません。

なぜなら、そんなに簡単にデジタルコンテンツは売れないからです。

試しにnoteで有料記事を書いてみてください。

びっくりするほど売れません。

当たり前ですよね。

影響力をつけないことには売れないです。

なので、昨今はSNSの重要性が問われています。

大事なことは、デジタルコンテンツは全部チャレンジするべきです。

■サロンワークと違って失うものは何もない

大丈夫です。

失うものは何もありません。

たとえばサロンワーク。

失敗するとお客様はもう来てくれません。

失客です。

それに比べると、デジタルコンテンツは失敗なんてありません。

なので、どんどんチャレンジするべきです。

これは今の時代になったからこそ伸ばすことができる生産性です。

一昔前ではできなかったことです。

そう考えると、いい時代になったと思いませんか?

無限大です。

■SNSを伸ばすことは必須

では、そのために何が必要かをお伝えします。

SNSを伸ばすことは必須です。

ブログであればSEOというのもありますが、とても危険です。

Googleのアップデートがあるたびに変わってしまうからです。

非常に不安定ですよね。

なので、SNSから地道にファンを作っていくということがとても大切です。

(とはいえ、できるならもちろんSEOも頑張るべきです)

さらに、デジタルコンテンツに関する知識を高めていくことも必要です。

たとえば、AmazonKindleで電子書籍を出版するにはどうしたらいいのか?や、ブログやnoteで文章を書くときに文章力を高めておくなどですね。

■サロンワークに悪影響が出るような発信は意味がない

まとめると

・まずはSNSを伸ばす
・伸ばしていく中でデジタルコンテンツの知識&スキルを高めていく
・デジタルコンテンツを販売する
・トライ&エラーを繰り返す

という流れです。

ちなみにこれは、いきなり出来ることではありません。

本当に亀のように地道です。

毎日の積み上げが全てです。

この記事を読んで、生産性を上げていくことにもし共感していただけたら、今からすぐにでも毎日積み上げていきましょう。

最後に、デジタルコンテンツを意識して伸ばしていくことは今後とても重要なことですが、サロンワークが疎かになってしまっては意味がありません。

たとえば、Webに必死になり過ぎてサロンの売上げが下がってしまっては元も子もありません。

サロンでの売上は大前提としてあるというお話ですので、それを忘れないように取り組んでいきましょう。

そんなサロンワークとデジタルコンテンツの融合で生産性を考えていくべきです。

オンラインとオフラインを上手く使える美容師さんが、今後は生き残っていくでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。


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