2025.04.25理美容
男性美容師の力加減と丁寧さについて考える

先日、SNSである投稿を目にしました。
その方が「男性の美容師さんに施術をしてもらったら触り方が雑に感じた」という体験を語っていました。
そして、「男性美容師さんは雑な人が多いのかな?」といった疑問も投げかけていました。
この投稿を見て、「お客様は男性美容師に対して、どのような先入観や期待を持っているのだろう」と改めて考えさせられました。
僕自身、お客様から「とても丁寧ですね」や「今までで一番丁寧にしてもらいました」というお言葉をいただくことがありますが、それは日々意識しているからこそ頂戴できるものであり、男性美容師だからこそ気をつけなければいけないポイントがあると感じています。
男性美容師に対するイメージと力加減の課題
SNSの投稿にもあったように、「男性は女性より力が強い」「触り方が雑に感じる」というイメージを持たれる方が少なからずいらっしゃいます。
このようなイメージは、美容師に限らず、日常生活の中でも男性全般に対して抱かれることが多いのではないでしょうか。
たとえば、女性がシャンプーやマッサージをすると「優しい」「心地いい」と感じられる場面でも、男性が同じように施術すると「力が強い」「やや荒っぽい」と感じられることがあります。
これは、相手の体格や性別による無意識の印象から来るものなのかもしれません。
そのため、男性美容師である僕たちは、特に力加減や触り方の丁寧さに気を配る必要があります。
力が強い分、丁寧な施術を心がけることで、そのイメージを覆し、「男性美容師だからこその魅力」をお客様に感じていただけるのではないでしょうか。
丁寧さが生む信頼と安心感
丁寧さは、美容師としての技術の一部であり、接客の基本でもあります。
シャンプーやカット中に髪を扱う手つき、頭皮への触れ方、さらにはドライヤーの当て方ひとつで、お客様が感じる快適さや印象は大きく変わります。
お客様に「とても丁寧ですね」と言っていただける瞬間は、自分の施術が信頼に繋がったと感じる嬉しい瞬間です。
それは技術やスキルの高さだけでなく、力加減や触り方への配慮がしっかり伝わった結果でもあると思います。
特に男性美容師の場合、雑に感じられる先入観を持たれやすい分、それを超える丁寧さを見せることで、「またお願いしたい」と思っていただける信頼を築くことができます。
力加減は技術の基盤
美容師の施術において、力加減はとても重要な要素です。
シャンプーやマッサージでは、力が強すぎればリラックスの時間を損ねてしまう可能性がありますし、カット中の髪の扱いが雑だと不快感を与えてしまうこともあります。
僕自身、施術中は常にお客様の表情や反応を観察しながら進めるようにしています。
力加減が強すぎないか、逆に弱すぎて物足りなく感じていないかを確認することで、お客様にとって最適な施術を提供することを心がけています。
また、シャンプー中やスタイリングの際に「力加減大丈夫ですか?」と一言お声がけするだけでも、お客様は安心感を持ってくださることが多いです。
このような細やかな配慮が、美容師としての信頼を高めるポイントになると感じています。
美容師自身が“商品”であるという意識
美容師の仕事は、技術やデザインを提供するだけではありません。
自分自身が「商品」であるという意識を持つことが大切です。技術やファッションセンスだけでなく、接客態度やお客様への配慮が、その美容師の価値を決める重要な要素となります。
特に男性美容師の場合、「力が強い」「雑そう」といった先入観を持たれることがある分、それを覆す丁寧さや気遣いを見せることで、お客様に「この人なら安心して任せられる」と思っていただける存在になることが求められます。
読者の皆さんに問いかけたいこと
今回のSNS投稿をきっかけに、僕自身も「触り方や力加減の丁寧さ」について改めて考えることができました。
皆さんは施術中の触り方や力加減について、どのようなことを意識していますか?
また、美容室での体験で「こうされると嬉しい」と感じたことがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
美容師という仕事は、技術や知識だけでなく、こうした細やかな気遣いが信頼を築く大切な要素だと感じています。
これからも、お客様にとって快適で安心できる時間を提供できるように努力していきたいと思います。
もし、今回の内容について感じたことや意見があれば、ぜひシェアしてください!
Root4Beautyでは、美容師同士がこうした日々の学びや工夫を共有し合える場を目指しています。
あなたの考えや経験が、誰かの気づきや成長のきっかけになるかもしれません。
一緒に学び合い、成長していきましょう!
