2024.12.08理美容
アシスタントの名前が分からない問題を考える
先日、「美容室での口コミを書く際、アシスタントさんの名前が分からないことがある」というブログを読みました。
その内容に非常に共感し、私自身、美容師として働いてきた経験から、この問題について改めて考えるきっかけとなりました。
ブログでは「アシスタントさんにもっとスポットライトを当てる仕組みがあれば良いのに」との提案がされており、私もそれが美容業界全体にとって大切な視点だと思います。
特にアシスタント時代は、スポットライトが当たりにくい期間でありながら、美容師としての基盤を作る非常に重要なステップです。
アシスタント時代に光を当てる取り組み
現在、私が勤めているサロンにはアシスタントはいませんが、以前働いていたサロンでは、アシスタントの名前や存在をお客様に知ってもらうための工夫がいくつかありました。
その中でも特に効果的だったのが、「名札の着用」と「自己紹介の徹底」です。
名札の着用
お客様が名前を覚えやすくなるだけでなく、名前を覚えたお客様が「〇〇さん、シャンプーがとても気持ち良かったです」と直接声をかけてくれる場面が増えました。
このような直接の感謝の言葉は、アシスタントにとって非常に大きな励みになります。
自己紹介の徹底
シャンプーやヘッドスパなどを担当する際に、必ず「本日シャンプーを担当させていただきます、〇〇です」と名乗ることを徹底していました。
名前を伝えることで、お客様が安心感を抱くだけでなく、その後の口コミに名前が記載される可能性も高まります。
このような小さな取り組みの積み重ねが、アシスタントのやりがいや成長につながります。
お客様の感謝がアシスタントのモチベーションに
ブログの中で特に印象的だったのは、「お客様の感謝の気持ちを伝えたい」という姿勢です。
名前が分からないことでその想いを伝えられないジレンマは、お客様にとってももどかしいことだと思います。
かつて働いていたサロンでは、お客様からいただいた感謝の声をアシスタントにも必ず伝えるようにしていました。
たとえば、「今日のシャンプー、すごく褒めていただいていたよ」と先輩スタッフが伝えるだけで、アシスタントの表情が明るくなり、モチベーションが上がっていくのを何度も目にしました。
こうした小さな工夫が、アシスタントにとって自信につながり、「自分もお客様に喜んでもらえる仕事ができる」という意識を芽生えさせるのだと感じています。
アシスタントのやりがいを高めることがサロン全体の向上に
アシスタント時代に光を当てることは、アシスタント個人のモチベーションを高めるだけでなく、サロン全体のサービス向上にも寄与します。
お客様はサロン全体の雰囲気やチームワークを感じながら来店しています。アシスタントがやりがいを持って生き生きと働いている姿が、お客様にも伝わると、サロン全体の印象がさらに良くなるのです。
また、口コミサイトで「アシスタントさんの対応も素晴らしかった」「シャンプーがとても心地良かった」といった声が増えれば、サロン全体の評価が上がります。
それは新しいお客様を呼び込むきっかけにもなり、結果としてアシスタントの存在価値がより高まります。
美容業界全体で考えたいテーマ
アシスタントの名前を知ってもらう仕組みやスポットライトを当てる取り組みは、業界全体での課題でもあります。特にアシスタント時代にしっかりと評価される仕組みを作ることで、離職率の改善にもつながるのではないでしょうか。
Root4Beautyでは、こうした業界の課題について意見交換できる場を提供しています。
たとえば、「アシスタントにもっと光を当てるにはどうすれば良いのか?」というテーマについても、他の美容師さんのアイデアを聞きながら、具体的な解決策を考えていけたらと思います。
ぜひ皆さんも、アシスタントの名前を覚えてもらうための工夫や、お客様とのエピソードをシェアしてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました!
Root4Beautyでは、美容業界で働く皆さんが情報交換や意見交換を通じて成長できるコミュニティを目指しています。
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