2025.05.10理美容

「報告って、いつするのが正解?」──現場で信頼を積み重ねる小さな習慣

こんにちは!

今回は、日々のサロンワークの中で改めて大切だなと感じた「報告のタイミング」についてお話ししたいと思います。

これ、シンプルなようでいて、現場では意外と見落とされがちなんですよね。


差し入れをいただいたのに、お礼が言えなかった日

ある日、長く通ってくださっているお客様が、施術のためにご来店されました。
そのとき、ありがたいことに差し入れを持ってきてくださっていて。
(こういう瞬間、本当に嬉しいですよね…)

ただ、僕はちょうど別のお客様のシャンプー中で、フロント対応はアシスタントが担当してくれていました。

そのままお客様のもとへ行き、カウンセリング・施術がスタート。
そして30分ほど経ったところで、アシスタントがひと言。

「〇〇様から差し入れいただきました」

……え、今?

せっかくの気遣いに、リアルタイムで反応できなかった。
それだけで、ちょっとした“もったいなさ”が生まれてしまったんです。


「ありがとう」はタイミングが命

こういう場面って、実は美容師の現場ではよくあることかもしれません。

でも、ちょっと考えてみてください。

そのお客様は、施術前にさりげなく渡してくださった。
そのときに一言でも感謝を伝えられていれば、もっと心が通ったかもしれない。

逆に、施術が始まって30分も経ってからお礼を言われたら、
「…あ、そうだったのね」くらいの温度感になることもある。

報告のタイミングがずれると、お客様の“気持ち”にちゃんと応えられなくなる。
これって、技術よりも前にある「信頼づくりの一歩」だと僕は思っています。


報告の遅れ=気づかぬ信頼ダウン

アシスタントに理由を尋ねると、「すみません、伝え忘れてました」とのこと。
忙しいサロンワークの中では、つい後回しになってしまう気持ちも分かります。

でも、美容師の仕事って技術だけじゃなく、
「どう伝えるか」「どのタイミングで伝えるか」も含めて“接客力”だと思うんです。

お客様が何気なく見ているのは、カットの手元だけじゃありません。
その空間全体の空気や、スタッフ同士の連携も含めて「ここにまた来たいかどうか」を判断している。

報告のタイミングひとつで、その印象が大きく変わってしまうこともあるんですよね。


報告の質は「習慣」で決まる

僕が大事にしているのは、

・どんな内容を
・誰に
・どのタイミングで伝えるか

という「報告の3軸」。

これが自然にできるチームは、現場での信頼がとてもスムーズに回っている印象があります。

Root4Beautyの中でも、「チーム連携がうまくいかない」「伝達が漏れやすい」という相談をよく見かけます。
でも、報告を“特別な行為”ではなく、“日々のリズム”として定着させるだけで、状況はかなり変わってきます。


報告って、実は「想像力」のトレーニング

報告って、相手の立場を想像する力にもつながっていると思うんです。

「今この情報、伝えた方が安心するかな」
「この場面で伝えた方が、お客様に失礼がないかな」

そんな視点を持てるようになると、自然とチーム内の信頼も深まり、お客様との関係も良くなっていきます。


最後に|あなたの現場では、報告できていますか?

今回は、報告のタイミングについて書いてみましたが、これって美容師に限らず、どんな現場でも通じるテーマだと思っています。

・技術力
・接客スキル
・コミュニケーション能力

どれも大切だけど、その土台として「伝える力」や「気づく力」があるかどうかで、その人の信頼度って変わる。

あなたのサロンでは、報告のタイミング、整っていますか?

もし、「あるある!」とか「こういう工夫してるよ」ということがあれば、Root4Beautyの中でもぜひシェアしてくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回の記事もお楽しみに。


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