2025.06.10理美容

「お客様を“連れていく”」ことへの違和感──美容師が向き合いたい、選ばれる存在という意識

こんにちは。Root4Beauty編集部です。

今回は、美容師の転職や独立のときによく話題になる「お客様を連れていく問題」についてお届けします。

SNSでたびたび話題になるこのテーマですが、私たちRoot4Beautyとしても、美容師一人ひとりがより健やかにキャリアを築いていくうえで、避けて通れない話だと思っています。


「お客様を連れていくなよ」って、そもそも誰のもの?

美容師が独立したり、別のサロンに転職するタイミングで、こんな言葉を耳にすることがあります。

「お客様を連れていかないでほしい」
「店の大切なお客様を持っていくな」

長くこの業界にいれば、どこかで一度は聞いたことがある方も多いかもしれません。

でもここで改めて問いかけたいのは、「そもそもお客様って、誰かのものなんでしょうか?」ということです。


選ぶのはあくまで“お客様自身”

お客様が通うサロンを選ぶのは、常にお客様自身の判断です。

私たち美容師は、いつも“選ばれる立場”にあります。
だからこそ、本当に大切にしたいのは「連れていく」か「残す」かではなく、
「またこの人にお願いしたい」と思っていただける関係性を築けているかどうか。

そこに本質があると、Root4Beautyでは考えています。


伝えるって、本当に難しい

ある美容師さんがSNSでこの話題を投稿したとき、さまざまな反響が寄せられました。

「お客様を所有物みたいに扱う感覚がおかしい」
「サロンとしての立場からすると、勝手に連れていくのは困る」
「でも実際、転職したら担当美容師についていくお客様は多いよね」

意見は本当にさまざまで、どれも納得できる部分があります。

だからこそ、「自分の考えをどう伝えるか」「その背景をどれだけ丁寧に説明できるか」が大事になってくるんだと思います。


美容師に必要なのは「伝える技術」と「配慮」

SNSでは限られた文字数の中でインパクトを求めてしまいがちですが、言葉が一人歩きして誤解を生むこともあります。

そこで重要なのが、「伝えたいことの本質は何か?」を整理することと、
「どう受け取られるか?」を想像しながら発信すること。

それはお客様へのカウンセリングや施術説明と、どこか似ているのかもしれません。


私たちが信じている価値観

Root4Beautyとして、美容師という仕事の本質にいつも立ち返りたいと思っています。

それは、どんなサロンに所属していようとも、
お客様から“選ばれ続ける”ために努力し続けること。

移籍や独立をしたとしても、それがゴールではありません。

「この人にまたお願いしたい」と思っていただけるような人間関係や信頼を築くことこそ、美容師としての価値だと考えます。


まとめ:私たちが向き合いたいのは「選ばれる努力」

「お客様を連れていく・いかない」という議論は、まだまだ一筋縄ではいかない問題です。

でも、どちらの立場にも言い分があるからこそ、美容師一人ひとりが「どうありたいか」を考える必要があります。

・誰のために働くのか
・どんな関係性を築きたいのか
・どんな人に“選ばれる”美容師でいたいのか

Root4Beautyは、これからもそんな視点を大切にしながら、美容師の皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。

この記事が、あなた自身の働き方やお客様との関係性を見直すきっかけになれば嬉しいです。


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