2025.06.19理美容
やる気は“動き出してから”ついてくる──美容師にも知ってほしい「作業興奮」の話

美容師という仕事は、体力的にも精神的にもエネルギーを使うもの。
朝からフル稼働の日もあれば、ぽっかりと気持ちが乗らない日だってありますよね。
「今日やることは決まってるけど、なぜか進まない」
「タスクは山ほどあるのに、手をつける気になれない」
そんな時、ありませんか?
今回は、そんな“やる気が出ない時”のヒントになる「作業興奮」という考え方をご紹介します。
「やる気が出ない日」に共通する感覚
どんなに意欲がある人でも、コンディションが整わない日はあるもの。
例えば…
・予約は埋まっているのに、朝どうしても気が重い
・SNS投稿しなきゃと思いながら何も書けない
・やりたい勉強があるのに、資料を開く気にもならない
そんな自分を「怠けている」と責めてしまうこともあるかもしれません。
でも実は、それってごく自然なこと。
むしろ、その状態を“どう扱うか”が大切なんです。
「作業興奮」──動き出してからやる気が湧くメカニズム
心理学では「作業興奮(さぎょうこうふん)」という考え方があります。
これは簡単に言えば、
「やる気は、始めてから後からついてくるもの」
ということ。
多くの人は、「やる気が出てきたら始めよう」と考えがち。
でも実際には、動き出してしまえばやる気があとから湧いてくるという逆の仕組みが、人間にはあるんです。
「まず5分だけ」の魔法を使ってみる
じゃあ、どうやって動き出せばいいのか?
コツはとてもシンプルで、
「とりあえず5分だけやってみる」
これだけで十分です。
・とりあえずInstagramを開いて、1枚だけ投稿候補の写真を選んでみる
・メモ帳を開いて、1行だけでも書き始めてみる
・デスクに座って、1ページだけ資料を読んでみる
この“小さな一歩”が、やる気のスイッチになるんです。
美容師の現場でも「作業興奮」は自然と起きている
例えば…
朝から「今日はちょっとしんどいな」と思っていても、
ひとり目のお客様が来店して、シャンプーに入った瞬間、
なぜか気持ちが切り替わって、自然と手が動いている。
そして帰る頃には「今日もいい仕事できたな」と思えている。
これもまさに「作業興奮」の一例です。
最初の“ひと手”を動かすだけで、プロとしてのスイッチが入る。
そんな経験、きっと誰しもがあるはずです。
自分なりの「やる気の入り口」を持とう
僕たち美容師は、時間もスケジュールも自分で組み立てることが多い仕事。
だからこそ、「自分を整えるための習慣」や「やる気のスイッチ」は、自分で見つけていく必要があります。
例えば…
・朝いちばんに1つだけ簡単なタスクを片づける
・お気に入りのカフェでSNSの投稿を作る
・予約の合間に深呼吸してリセットする
こうした“動き出す工夫”が、自分を助けてくれる日が必ずあります。
Root4Beautyでは、こんな働き方のヒントも共有されています
Root4Beautyでは、美容師だけのクローズドな空間で、
「どんなふうにやる気と向き合ってる?」
「モチベーションが下がったときどうしてる?」
といった本音トークが飛び交っています。
・自分の工夫をシェアしたい
・他の美容師さんのリアルな習慣を聞いてみたい
・前向きなきっかけを見つけたい
そんな人にこそ、Root4Beautyはぴったりの場所です。
まとめ:行動が先。やる気は、あとからやってくる
「やる気が出ない…」
その感情に引っ張られて、手が止まってしまうことって、誰にでもあります。
でも、“やる気”はスタートの条件じゃない。
行動のあとから、自然と湧いてくるものなんです。
まずは1分でもいい。1行でも、1枚でも。
とにかく動き出してみる。
その一歩が、今日を変えるはじまりになるかもしれません。
Root4Beautyでは、こうした日々の働き方や気づきを、美容師同士で気軽にシェアできます。
自分なりのやる気のスイッチ、ぜひ聞かせてくださいね。
