2025.06.13理美容
「伝えたいのはそこじゃない」と感じるとき──本質を伝えるために必要な視点とは

おはようございます!
美容業界に限らず、情報発信が日常の一部になった今、何かを“伝える”という行為はますます重要になっています。
しかし、どれだけ真剣に言葉を選んでも、「あれ?伝わってほしい本質がズレてしまった…」と感じることがあるのもまた事実です。
本当に話したいことが、正しく届かない。
そんなもどかしさを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
伝えることは、届くこととイコールじゃない
SNSやブログを使えば、発信は簡単です。
言葉を選び、想いを込めて、投稿ボタンを押せば、多くの人に届く時代。
でも実際には、
・意図と解釈がズレてしまう
・一部だけが切り取られて誤解される
・本質と異なる部分で議論が始まってしまう
ということも、少なくありません。
こうした現象が起こるたびに、「伝えること」と「伝わること」の違いを痛感します。
「イシュー」とは何か?──考えるべき問いを間違えないために
ここで大切にしたいのが、「イシュー(Issue)」という考え方です。
イシューとは、“解くに値する問い”のこと。
つまり、目の前にある話題の中で「本当に考えるべき問いは何か?」を見極める力のことです。
たとえば、SNSで盛り上がっているある投稿があったとして、
その表面的なワードやトーンに反応するのではなく、
「この話の本質はどこにあるのか?」という目線で読み解く。
これができると、議論や行動の質が一段と上がっていきます。
本質を伝えるために、伝える“構造”も整える
言葉だけでは、どうしても伝わらないことがあります。
だからこそ、本当に伝えたいことを届けるには、
・その言葉がどんな背景から生まれたのか
・なぜその問いに意味があるのか
・相手にどんな視点の変化をもたらしたいのか
といった、文脈や構造を意識する必要があります。
「問いの精度」が高まれば、自ずと伝える力も育っていく。
これは、発信する立場にある美容師やリーダーにとっても、非常に大切なスキルです。
今こそ、「何を話すか」よりも「何を問うか」を大切にしたい
発信が当たり前の時代だからこそ、言葉そのものより、“問い”の質が人を動かす時代です。
・本当に向き合うべきテーマは何か?
・相手にどうしても届けたい核心はどこか?
・その言葉の奥にある想いを、どう構造化できるか?
こういった意識を持つことで、伝わる力も、信頼される力も高まります。
まとめ
「伝えたいのはそこじゃない」
そう感じる場面が増えているのは、情報が多すぎる今だからこそかもしれません。
でもそこで立ち止まり、「このテーマのイシューは何か?」と自分に問い返すことができれば、発信はもっと深く、正確に届くようになります。
美容師として、お客様に価値ある言葉を届ける場面。
チームの中で方向性を伝える場面。
どんな状況でも、本質を見極める力は、未来を動かす原動力になるはずです。
