2025.03.02理美容

SNS投稿の目的を見失わないために

美容師にとって、SNSは今や欠かせないツールの一つです。
新規のお客様を集客したり、既存のお客様にスタイルの提案やサロンのお知らせを伝えたりと、その活用方法は多岐にわたります。
そして何より、SNSは無料で始められるという点も大きな魅力です。

その一方で、SNSを正しく活用しなければ、自分やサロンの評価を落としてしまうリスクがあることも忘れてはいけません。
今回は、自戒を込めて「SNS投稿の目的を見失わないこと」の大切さについて考えてみたいと思います。


投稿が目的化していませんか?

最近では「一日一投稿」をサロンのルールとしているお店もあるようです。
それ自体は、日々SNSを更新し続けることの重要性を考えると決して悪いことではありません。
ただし、投稿すること自体が「目的化」してしまうと、本来の意義を見失いがちです。

例えば、こんな投稿を見かけたことはありませんか?

  • 髪質改善やトリートメントを推しているのに、写真の仕上がりがキレイに見えない。
  • カットラインが乱れていて、プロらしさに欠けるスタイル。
  • 「映え」を狙っているが、見た人に「素敵」と感じさせる力がない。

これを極端な話に置き換えると、未完成なスタイルや不自然な写真が全世界に拡散され、サロンや自分自身の評価を落としてしまう可能性があるということです。
SNSは一度投稿した内容が残されるケースもありますし、こうした投稿は取り返しのつかないダメージを与えることもあります。

では、どうすればこのようなリスクを避けながら、SNSを正しく活用できるのでしょうか?


SNS投稿の「本当の目的」を考える

SNS投稿の本来の目的は、「誰に何を伝えたいのか」を明確にすることです。
そして、その目的が達成されることで、お客様が「この美容師にお願いしたい」「このサロンに行ってみたい」と感じてくれる投稿を作ることが目標です。

以下の3つのポイントを意識してみてください:

  1. 完成度を見直す
    投稿する前に、写真やスタイルが本当に満足のいく仕上がりかどうか、もう一度確認しましょう。艶や質感、カットラインなど、プロとして「誇れるスタイル」かどうかを冷静に判断することが大切です。
  2. お客様目線を忘れない
    美容師としての視点だけでなく、一般の方が見て「可愛い」「カッコいい」と直感的に感じられるスタイルになっているかを考えてみましょう。
    技術的な解説は後回しで、まずは視覚的な印象を大切にすることがポイントです。
  3. 目的に沿った投稿を心がける
    投稿の目的が新規集客なのか、既存のお客様へのスタイリング提案なのかを明確にした上で、その目的に応じた内容を発信することが重要です。

投稿を続ける中で感じたこと

正直に言うと、この話は自分自身への戒めでもあります。
忙しい中で「とりあえず投稿しなきゃ」と思いながら更新することも過去にはありました。
しかし、それが本当にお客様に響いていたかと考えると、そうではなかったと思います。

SNSは非常に便利なツールですが、その使い方を誤ると、自分の技術やサロンの印象を下げてしまう危険も伴います。
だからこそ、投稿する前に立ち止まり、「これはお客様に喜ばれる内容か?」「自分が自信を持って見せられる投稿か?」を見直すことが重要だと感じています。


Root4Beautyで学びを共有しよう

このテーマは、美容師一人ひとりが意識すべきことですが、同時に同業者同士で意見を交換しながら深めていくことができる内容でもあると思います。

Root4Beautyは、美容師が学び合い、気づきを共有する場として活用できるプラットフォームです。「SNS投稿でこんな工夫をしている」「投稿を見直すことでお客様の反応が変わった」といったエピソードがあれば、ぜひシェアしてください。

僕自身、皆さんの経験や意見から多くの学びを得たいと思っています。
SNS投稿の目的を見直すことは、私たちが日々の仕事をより良くするための重要な一歩です。


最後に

SNSでの発信は、美容師としての自分を表現する大切なツールです。
しかし、投稿内容次第では、サロンや自分自身の評価を落としてしまうリスクがあることを忘れてはいけません。

僕自身、このRoot4Beautyでの記事も「読んでくださった皆さんに役立つ内容になっているか」を意識しながら書いています。
そして、これからも目的意識を持って記事を更新し続けたいと思います。

ぜひ、皆さんもSNS投稿を見直しながら、お互いに学びを共有していきましょう!


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