2025.02.15理美容
施術時のテンションのかけすぎに気をつけましょう

美容師として施術をしているとき、カラー塗布やドライ、コーミングで力を入れすぎてしまい、お客様の頭が傾くことはありませんか?
その動きは、「お客様がリラックスしているだけ」とは限りません。
もしかすると、施術中に少し不快感を感じているサインかもしれません。
美容室はお客様にとってリラックスできる空間であるべきです。
そのため、必要以上の力をかけてしまわないよう意識することが大切です。
今回は、施術中のテンション(力のかけ具合)の管理について、具体例を挙げながら考えていきたいと思います。
お客様の頭が傾く理由
お客様の頭が傾いたり、体が少し逃げるような仕草をすることがあります。
この動きは無意識の反応であることが多く、原因として以下のようなことが考えられます。
- ドライの際、髪を強く引っ張ってしまった
- カラー塗布時、ブラシやコームで頭皮に強い刺激を与えた
- コーミング中、髪を引っ張るような動作があった
お客様は口に出して「痛い」「不快」とは言いませんが、体が無意識に反応していることがあります。このような状況を放置していると、サロンの信頼やお客様の満足度に影響を与えかねません。
テンションをかけすぎないために意識すること
施術中に必要以上のテンションをかけないために、以下のポイントを意識してみてください。
1. 力加減を見直す
自分がどれだけの力を使っているのかを再確認しましょう。
無意識に力を入れてしまっていることもあるので、ドライやコーミングの際には意識して力を抜くことを心がけてください。
2. お客様の反応を観察する
お客様の頭が傾いたり、体が固くなるような仕草を見逃さないようにしましょう。
これらの反応が見られたら、すぐに力加減を調整して、お客様に安心感を与える動きを意識してください。
3. 頭皮の感覚を考慮する
頭皮はとても敏感です。
特にカラー塗布やコーミングの際、ブラシやコームが頭皮に強く当たらないよう注意しましょう。
テンションのかけすぎが与える影響
必要以上のテンションをかける施術は、お客様の体感だけでなく、美容師としての信頼にも影響します。以下の点を考えてみてください。
1. リラックス感が損なわれる
美容室は、日常の忙しさから解放される「癒しの場」です。
不快感を与える施術は、お客様のリラックス感を損なう可能性があります。
2. 技術への信頼を失う
テンションのかけ方が雑だと、「この美容師、大丈夫かな?」という印象を与えてしまうことがあります。
細部まで丁寧な施術を心がけることが信頼につながります。
3. 次回来店への影響
施術中の不快感が積み重なると、「次は他の美容室に行こう」と思われてしまうかもしれません。
一度失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。
力を抜くことも技術の一部
美容師に求められる技術には、「力を入れる」ことだけでなく、「力を抜く」ことも含まれています。ドライやカラー塗布、コーミングなど、どの施術においても、優しく丁寧な動きを意識することが大切です。
力を抜くことは決して「手を抜く」ことではありません。
むしろ、それはお客様に対する思いやりであり、美容師としてのプロ意識の表れです。
現場で意識を変えるための提案
日々のサロンワークで、以下のような意識を取り入れてみましょう。
- 施術後に自分の動きを振り返る。
- スタッフ同士でシャンプーなどをしあってお客様の立場になってみる。
- お客様から直接感想をもらえる仕組みを作る。
これらを取り入れることで、テンション管理への意識を高め、より快適な施術を提供できるようになるはずです。
おわりに
施術中のテンションのかけすぎは、美容師として見逃しがちな部分かもしれません。
しかし、その小さな違和感が、お客様の満足度や信頼に大きく影響することもあります。
お客様の反応を観察し、力を抜く技術を磨くことで、サロンでの体験をより快適なものにしていきましょう。
それが結果的に、美容師としての信頼を高める第一歩になるのではないでしょうか。
Root4Beautyは、美容師同士が気づきを共有し、学び合える場です。
施術の中で感じたことや改善点を発信し、仲間と意見交換することで、より良い技術や接客を磨いていきましょう。
業界全体で知識を共有し、お客様にとって理想のサロン環境を一緒に作っていきませんか?」
