2024.12.02理美容

美容室の年末大掃除:お客様目線を意識してサロンの価値を高めよう

12月といえば、美容室にとって繁忙期。そして年末の恒例行事ともいえる「大掃除」を計画しているサロンも多いのではないでしょうか。
一年の汚れを落とし、新しい年を迎える準備をするこの大掃除ですが、改めてその目的を考えたことはありますか?

スタッフが「気持ちよく新年を迎えるため」の掃除も大事ですが、何より大切なのは「お客様目線での清潔感」を意識することです。
サロンはお客様にとって特別な空間であり、清潔で心地よい環境が提供されていることはとても重要です。

今回は、美容室の大掃除をお客様目線で見直し、清潔感と快適さを最大限高めるためのポイントについてお話しします。

見逃しがちな「お客様目線」を意識しよう

普段、サロンで働くスタッフの視点と、お客様が座って見える景色には大きな違いがあります。
スタッフは慣れから自分たちの目に入る部分ばかりに意識が向きがちですが、お客様が座ったときには、スタッフが見逃してしまう汚れや乱れがはっきりと目に入ることがあります。

たとえば、セット面に座ったお客様は、足元や鏡の隅に溜まったほこり、椅子の裏側、鏡越しの背景にある汚れなどを見ています。
また、待合スペースで過ごす際には、テーブル下の汚れや雑誌の乱れなども気になるポイントです。

お客様の視点を意識し、清潔感の行き届いた空間を提供することが、信頼感や再来店につながる重要な要素となります。

大掃除で意識したい「お客様目線」のポイント

  1. セット面の周辺
    お客様が一番長く過ごすセット面では、鏡、椅子、足元が清潔であることが必須です。
    鏡の拭き残しがないか、椅子の隙間に髪の毛が溜まっていないか、足元の床にほこりが残っていないかなどを重点的にチェックしましょう。
  2. 待合スペース
    サロンに来店して最初に過ごす待合スペースは、サロン全体の第一印象を決める重要な場所です。テーブルの下や椅子の隙間にほこりが溜まっていないか、雑誌や小物が乱れていないかを確認しましょう。
  3. シャンプーブース
    シャンプーブースはリラックスして過ごす空間なので、特に清潔感が大切です。
    水垢やカビ、シャンプー台や壁の隙間に汚れが溜まっていないかを徹底的に掃除し、清潔で快適な空間を提供できるようにしましょう。
  4. エントランスと窓ガラス
    お客様が最初に目にするエントランスは、サロン全体の印象を左右する場所です。
    扉の指紋や窓ガラスの曇りをきれいに拭き取り、清潔感のある入口を演出してください。

お客様目線を意識するための工夫

大掃除を成功させるには、スタッフ全員が「お客様目線」を共有することが重要です。
そのために、以下のような工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか?

  • お客様の立場で座ってみる
    セット面や待合スペースに実際に座り、お客様と同じ視点で店内を確認します。
    意外な汚れや気になる部分が見つかるかもしれません。
  • スマホで店内を撮影する
    動画や写真で店内を記録し、後で見返して改善点をチェックします。
    撮影した映像をスタッフ間で共有すれば、さらに多くの気づきが得られるでしょう。
  • チェックリストを作成する
    スタッフが気づいた汚れや乱れをリストアップして共有することで、掃除漏れを防ぎ、効率的に清掃作業を進めることができます。

大掃除は「お客様満足」を高めるチャンス

美容室の大掃除は、単なる年末行事ではありません。
清潔で整った店内は、来店するお客様に安心感を与え、再来店の動機づけとなる重要な要素です。

また、清掃が行き届いたサロンは、スタッフ自身も気持ちよく働ける環境を整えることができます。
忙しい12月ですが、「お客様満足を高めるためのチャンス」と捉えて、大掃除を有効活用してください。

清潔感のあるサロンで新年を迎え、お客様に「また来たい」と思っていただける空間づくりを目指していきましょう!


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