2024.12.27理美容

薬剤の4倍希釈ってどういう意味?

美容師にとって、薬剤の調合は毎日の業務で欠かせない重要なスキルです。
特に「希釈」に関する理解は、数値的な正確さが求められます。
しかし、この希釈の概念について、意外と混乱してしまうケースが多いんです。

先日、Root4のアプリ内でこんな質問がありました。

「薬剤を4倍希釈って言われたら、どう調合する?」

選択肢は次の2つ。

  1. ベース1に対して水を3加える
  2. ベース1に対して水を4加える

皆さんは、どちらが正解だと思いますか?「どっちだったっけ?」と迷ってしまうこともありますよね。
実は、正解は『ベース1に対して水3』です。  ここで、その理由を詳しく説明します。

「4倍希釈」とは、薬剤が全体の4分の1になるように水を加えるということです。
つまり、薬剤1に対して水を3加え、最終的な量を4倍にする、という意味になります。

具体的に説明すると、薬剤が100mlの場合、水を300ml加えて合計400mlにすることで4倍希釈になります。

ここで間違いやすいのが、「1:4」の割合です。
1:4の調合をすると、全体の量は5倍になります。つまり「5倍希釈」になってしまうんですね。
4倍希釈を正しく行うには、1:3で調合することがポイントです。
この違い、意外と混乱しがちなので注意しましょう。

日々のサロンワークの中で、つい感覚に頼って調合してしまうこともあります。
特に新人の美容師や希釈の経験が少ない場合、この「1:3」と「1:4」の違いを誤解してしまうことが多いです。
しかし、薬剤の調合ミスは施術結果に大きな影響を与えます。
だからこそ、正確な知識が求められます。

美容師の皆さん、薬剤の調合は施術の仕上がりに直結する重要な作業です。
希釈に関する知識をしっかりと把握し、間違いのないように調合することが、お客様の満足度を高める第一歩です。
日常の業務の中で、この基本をしっかりと確認し、確実な技術を身につけていきましょう!


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